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バイアグラの使用状況

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高いバイアグラの有効性

ある調査機関によると、バイアグラが発売された翌月の1999年4月から2000年12月までの21ヶ月間に処方によりバイアグラのED治療を受けた新規患者の推定数は約40万人で、受信者の平均年齢は57.3歳でした（ED推定患者数を1130万人とすると3.5％の受診率）。
 
注目すべきは80歳以上の高齢者がED患者の1～2％を占め、その大多数が継続したED治療を希望している点です。また、ある病院における泌尿器科の治療成績では、受診患者254名のうち性交ができるようになった患者さんは78％だったと報告されていることからも、バイアグラの有効性には確実なものがあります。
 
高齢化社会が急速に進み多くの患者さんが性的なQOL（生活の質）を向上させたいという新たなニーズが高まってきている昨今では、「EDは年のせいだから仕方ない」とか「EDを薬で治療するのは不自然だ」といった言葉は使われなくなりつつあるのかもしれません。
 
それでも、現在EDの治療で外来を受診する患者さんの割合は約4％程度なのですから、EDD治療に対する意識は依然として低い水準のままです。患者さんの羞恥心はもとよりEDが命や日常生活にはとりあえず支障がないこと、またEDで困ることが特に見当たらないといった理由からも、患者さん自身の性欲そのものが減退しているということが一番大きく影響している現実が見えてきます。
 
しかし、EDは性機能障害という個人の問題だけにとどまらず、妻との夫婦関係や社会的な活動意欲の低下にもつながります。そのためご夫婦でお互い協力しあって一刻も早く根本的な対策を講じる必要のある疾患といえるでしょう。