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バイアグラのよくある質問 | 副作用や注意事項
人に聞けないバイアグラの副作用や注意事項に関してのFAQ
- バイアグラの副作用
- バイアグラとニトログリセリンなどとの併用は厳禁
- バイアグラの副作用「顔のほてり、頭痛、鼻づまり」
- バイアグラの副作用「胃部不快感」
- バイアグラの最大の副作用
- バイアグラの副作用の対処法
- バイアグラの問診時の留意点
- バイアグラの警告と禁忌
- バイアグラの相互作用
Q.バイアグラの副作用
A.バイアグラは元々「心臓や体の血管を広げることにより心臓の負担を少なくする」薬として開発されました。つまり、狭心症の治療が本来の開発目的だったのです。しかし、狭心症の治療薬としてはあまり効果がないことが次第にわかってきました。PDEはタイプが5だけでなくいろいろあります。バイアグラは、PDE5の邪魔をして、cGMPの分解を防ぎます。しかし、心臓や体の動脈にあるPDEにはそんなに効かないために、ある程度ぱ動脈を広げるのですが、期待されたほどには広がらなかったのです。ところが、ペニスに存在するPDE5だけは特異的に阻害し、邪魔をして、cGMPの分解を防ぎ、動脈や海綿体を弛緩させ、勃起を促します。
バイアグラの副作用は、この本来の目的であった体の血管を広げる働きのために起こるものがほとんどです。
Q.バイアグラとニトログリセリンなどとの併用は厳禁
A.まず、最も重要で、初歩的なことが、ニトログリセリンとの併用です。普段の体の中では、そんなに一酸化窒素=NOが分泌され続けることはそんなにありません。もし、分泌されて、cGMPが増え動脈が広がり血圧が下がったら、反射的に、NOの分泌は抑えられます。
バイアグラは、体の動脈にあるPDEにも少しは効きます。ですから、飲んでいる状態で、何かの契機でNOが分泌されcGMPが作られても、バイアグラがPDEの働きを抑えるために、cGMPがなくなりにくくなります。放っておくと、血圧が下がりすぎますので、体の方でNOの分泌を抑えます。そのために、血圧自体はそんなに下がりません。本当は、ペニスのPDE5並みに効けば、血圧もかなり下がったのかもしれません。
ところが、ニトログリセリンなどの一酸化窒素供与剤を服用すると、血圧が下がったら、NOの分泌を抑えるというフィードバックが効きません。薬が体からなくなるまでそのままです。血圧が20以上も下がります。そんな状態で、バイアグラを併用すると、cGMPの分解を抑制するために、cGMPがどんどんたまり、血圧がどんどん下がっていきます。平均でも40〜50くらい血圧が下がります。中にぱ当然、心臓が止まってしまう人も現れます。
このバイアグラとニトログリセリンなどとの併用だけは全体に避けなければいけないことです。
また、バイアグラ服用による性行為申に気分が悪くなったり、胸が苦しくなったり、意識を失ったりして救急車を呼んだ場合、ご本人かパートナーの方が絶対に、「バイアグラをいついつ飲んだ」と救急隊の方に申告してください。これまで、狭心症などがなくても、性行為という激しい運動を行っていれば、急に潜在化していた狭心症が出てくるという場合もあり得ます。
Q.バイアグラの副作用「顔のほてり、頭痛、鼻づまり」
A.これは、バイアグラの血管拡張作用によるものです。顔のほてりは、かなり多くの方が感じられます。まったく問題ない症状です。アルコールを飲むと顔がほてるのと同じ原理です。顔のほてりが出れば、「間もなく薬が効き始めてきた」というサインにもなります。
頭重感(頭痛)も頭の中の血管を広げる働きによるものです。頭痛の中には「血管拡張性頭痛」というのがあります。もしかしたら、そのような方の場合には、頭痛は増強されるかもしれません。ただ、意識しなければ、自覚できない程度のものがほとんどです。そのせいか、ファイザー社の副作用報告では、数%しかありません。
鼻づまりも鼻粘膜の血管拡張作用によるものだと思われます。これも、結構頻度は高いぱずなのですが、意識しなければそんなに自覚しないものなのか、これもファイザー社の副作用報告では、数%しかおりません。
これらの副作用は、あまり気にならないものであるために、これのために中止するというケースは稀のようです。現在のところ、それが理由で中止されたという方はいらっしゃいません。ファイザー社が行った臨床治験でもこれらの副作用で中止した例は稀だったようです。
Q.バイアグラの副作用「胃部不快感」
A.胃部不快感とは、英語の「upset stomach(ひっくり返った胃)」の訳です。
胃や腸の消化管にも平滑筋があり、それが収縮して、蠕動が起こり、食物を運びます。バイアグラは、この消化管の平滑筋にも少し効いてしまい、平滑筋を少し弛緩させ、蠕動を少なくします。
ペニスの血管の平滑筋くらいによく効けば、かなり胃腸の具合も悪くなるのかもしれませんが、そこまで影響しないために、やはり、数%くらいしか起こらないようです。もちろん、もっと起こっているけれども意識していない方もいらっしゃるでしょうし、逆に、薬を飲んだというために過剰に意識して、胃腸の具合が悪くなられる方もいらっしゃるでしょう。しかし、結論として、バイアグラの服用を止めるというほどではありません。
Q.バイアグラの最大の副作用
A.バイアグラの最大の副作用はおそらく「よく効く」ということだと思います。
性行為は激しい運動ですので、性行為を行っていて無理がきて、息切れがするとか気分が悪いとかの症状があると、脳がPDE5を分泌させ、勃起を弱くするために、性行為を続けられなくなります。そうすれば無理はできず、危険ぱ去るはずです。ところが、バイアグラを服用しているとPDE5の働きの邪魔をしますので、抑制が効きません。そのために勃起は続きます。そのまま性行為を続けていると、いつまでたっても危険は去りません。
このように考えると、明らかにバイアグラぱ「腹上死」のリスクを増やすと考えられます。本来できないことが、できてしまう薬なのです。ですから、バイアグラは「よく効く」こと自体が、最大の副作用といえるでしょう。もし効かなければ、「腹上死」は不可能だったかもしれないのです。
もちろん、腰痛なども無理をすれば悪化するかもしれません。やはり、自制心を伴った、自己管理が非常に重要になってきます。
Q.バイアグラの副作用の対処法
A.バイアグラの副作用に一番多いのが、ほてり、頭痛などの軽い症状です。ほとんどの場合は「注意していないと気づかない程度」のものですので、気になされなくてもいいでしょう。しかし、どうしても気になるならば、ひとまずバイアグラの服用を中止し、億劫がらずに再度病院に足を運んでください。
さて、副作用だけに限らず、利用より前に注意しておいていただきたいことがいくつかあります。これを守っていただくだけで、過度な副作用、後の事故から逃れることができるので、決しておろそかにしないでください。
セックスは激しい運動です。この行為自体が体に負担をかけるとわかった時、健康な体の人ならば、体が勃起を抑制するのが普通です。しかし、バイアグラを服用していると、その勃起をなえさせる力がまったく働きません。そのためセックスを続けていると、突然苦しくなる可能性があります。もし体に変調をきたしたら、一度休憩してくだださい。
注意しなければならないのは、いきなり意識混濁状態になったり、倒れたりしてしまった場合です。その際は、199に連絡する時に必ず「バイアグラを服用しました」と伝えてください。バイアグラを服用しているかいないかで、治療法がまったく変わってきます。ニトログリセリンの服用を避けるため、しつこいようですが、服用したことを事前にパートナーの方に必ず伝えるようにしてください。
バイアグラを服用すると、勃起している時間が長くなります。そのため調子にのってセックスを続けていると、亀頭部分がすり切れて出血してしまうことがあります。これは女性にもいえることで、膣粘膜を損傷してしまいます。バイアグラ自体に性行為感染症を増す効果はありませんが、粘膜が傷つき出血することによって感染しやすくなることがあります。その場合、コンドームや潤滑ゼリーを使って出血を防ぐようにしてください。
また、女性は年齢とともに膣の潤滑液の分泌が少なくなってきます。潤滑液が少ないと、傷つきやすくなり、腔炎を起こしてしまうこともあります。これらを防ぐためにも、相手のことを思いやり、潤滑ゼリーを使用することをお勧めします。
バイアグラを利用すると、多少血圧が低下します。そのため、めまいなどの副作用を感じることがあります。また、バイアグラが網膜の視細胞に影響し、物が青みがかって見えたり、赤っぽく見えたりします。服用後の自動車の運転や危険な機械の操作などは避けるようにしてください。
海外でも数例しかないといわれていますが、バイアグラを服用すると、性欲や刺激がないにも関わらず、長い人で勃起が4時間以上続きます。しばしば痛みを伴うのですが、これを放っておくと、ペニス内に血液が流れなくなり、酸素が欠乏し、組織が損傷を受け、勃起機能自体を損なうことになってしまうことがあります。直ちに救急治療を受ける必要があります。ただ、マスコミなどでは、この「持続性勃起症=priapism」が大きく取りあげられましたが、5000万錠使用された全世界で数例あるかというほど、稀なものです。
Q.バイアグラの問診時の留意点
A.ファイザー製薬の発表によりますと、以下の症状の人にはバイアグラが処方されないか、もしくは警告・禁忌を受けることになっています。これらの症状がある人がバイアグラを利用すると、弊害が出ることがありますので、絶対に医師に申告漏れのないようにしてください。
〈薬歴における警告及び禁忌〉
1.硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤投与中及び投与後の患者
(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等)
〈既往歴における警告もしくぱ禁忌〉
1.過敏症
2.心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
3.心筋梗塞
4.低血圧(血圧<90/50mmHg)
5.高血圧
(安静時収縮期血圧>170mmHg又は安静時拡張期血圧>100mmHg)
6.脳梗塞・脳出血
7.重度の肝障害
8.網膜色素変性症
〈慎重投与〉
1.重度の腎障害(Ccr<30ml/min)
2.持続勃起症の素因(鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病等)
3.出血性疾患又は消化性潰瘍
4.陰茎の構造上欠陥(屈曲、陰茎の繊維化、Peyronic等)
5.勃起不全に対して他の治療薬を使用している患者又は外科的処置を受けたことがある患者
Q.バイアグラの警告と禁忌
1・硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤投与中及び投与後の患者
一酸化窒素供与剤とは、全身の血管の筋肉を弛緩させ血管を拡張し、血圧を落とす働きがあります。そこにバイアグラを併用すると、この一酸化窒素供与剤の働きを増幅させてしまう危険性があるのです。すると、人の血圧は一気に降下し、場合によっては死亡事故につながることもあるのです。 また、逆にバイアグラを服用したために病院に運ばれ、こういった薬剤を投与され、その合併症により死亡してしまったというケースもアメリカでは報告されています。そのため、もし救急車などで病院に運ばれた場合は、バイアグラを服用したことを必ず医師に伝えるようにしてください。 本人が意識を失ってしまうと、バイアグラを利用していたかどうかがわからなくなってしまうことが起こります。ですから、バイアグラを利用するときは、必ず性パトナーに利用していることを伝えるようにしてください。
2・心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる患者
セックス時には、心拍数、血圧、心筋酸素消費量が増加します。そのため不安定型狭心症の人がセックスを行うと、心筋梗塞に発展してしまう可能性があるのです。そのためバイアグラ自体も禁止されています。 またアメリカなどの報告には、心血管系に障害を持っている人がバイアグラを服用してセックスしたために、重度の心血管系障害が起こってしまったケースがあります。そのため、バイアグラを利用する際は、必ず心血管系に問題がないかを確認することになっています。なお、服用してから「気分が悪くなる」などの症状が出た場合は、こういった障害の前触れである可能性が高いので、側にいる人に必ず伝え、十分な注意を払ってください。この場合も、パートナーにバイアグラを服用したことを伝えることを忘れないようにしてください。
3・過敏症の既往歴
バイアグラを利用した結果、「かゆみ」や「発疹」などの症状が出た場合は、アレルギー反応である可能性があります。これらの患者さんにはバイアグラを投与することができません。
4・重度の肝機能障害
バイアグラは主に肝臓で代謝され、糞として排泄されますので、肝硬変などの重度の肝機能障害のある患者さんは、代謝分解がうまくいかず血中濃度が不必要に高く遷延する可能性があるので禁忌となっています。
5・低血圧もしくは高血圧
性行為自体が心臓に非常に負担がかかりますので、90/50以下の低血圧や上が170以上か下が100以上の高血圧の方は投与できません。
6・6ヵ月以内の脳梗塞・脳出血
脳血管障害の急性期には、脳内の血液循環を調整する機能が落ちています。セックス自体が脳の血液に多大な影響と負担がかかりますので、服用できません。
Q.バイアグラの相互作用
A.下記の一覧は、バイアグラとの併用を禁止されているか、もしくは併用に注意を払う必要性のあるものです。どれも併用による危険が確認されていますので、もし常用している薬がある場合は、バイアグラの使用をやめてください。 また、これらの薬を使用している人は、専門医院での診察の時に、必ず記入することを忘れないでください。 バイアグラを処方された後に、こういった薬を服用する必要に迫られた場合も、決してバイアグラを服用しないでください。また、医師にかかる際に、バイアグラを服用したことがあることを告げることを忘れないようにしてください。 これらの薬品との併用は、下手をすると命に関わってきます。性行為を楽しみたいという気持ちはよくわかりますが、命に代えるほどのものではありません。このあたりの注意は自己責任として肝にめいじておいてください。
(1)併用禁忌
・硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アルミ、硝酸イソソルビド
(2)併用注意
・非特異的チトクローム P450 3A4阻害薬(シメチジン等)
・チトクローム P450 3A4の特異的阻害薬
(エリスエオマイシン、ケントコナゾール、イトラコナゾール等)
・チトクローム P450 3A4 誘導薬(リファンビシン等)
・降圧剤